2011年03月18日
生きていくあなたのために
3月15日、静岡県東部を震源地とする地震がありました。
地震の規模は、マグニチュード6.4。
随分大きな地震だったと思います。
でも、この揺れを経験した人たちの多くは
地震の規模は、マグニチュード6.4。
随分大きな地震だったと思います。
でも、この揺れを経験した人たちの多くは
東北で被災された方たちに思いを馳せていると思います。
避難所生活を余儀なくされている人たちに
申し訳なさを感じることもあるでしょう。
テレビに映し出される、東北の方たちに比べ
自分が受けた被害が小さかったことで、罪悪感を抱いてしまうんです。
これは「サバイバーズ・ギルト」と呼ばれる心理状態です。
サバイバーズ・ギルトを直訳すると
「生存者の罪悪感」
正義感が強い人ほど、陥りやすいとされています。
お子さんがなることも、あります。
そんなときに、お母さんがしてあげられることは
ゆっくりと話を聞いてあげること
そして
ぎゅうっと抱きしめてあげることです。
時間がかかるとは思いますが
いずれ乗り越えられると思います。
生存者を苦しめる、このストレス障害は
避難所で懸命に生きている人の心をも蝕みます。
「どうして私が生き残ってしまったのか」
「私が生き残ってしまったせいで、ほかの誰かを死なせてしまったのではないか」
そんな思いで、自分を責め続けることがあるんです。
もちろん、その人のせいで
誰かが命を落としたわけではありません。
でも、そんなふうに思ってしまうものなんです。
理不尽で、耐えがたい苦痛を受けた時
人は、その原因を自分の中に探します。
そして、自分のせいにしてしまうことで
納得しようとするんです。
だから、自分のせいだと思わずにはいられないんです。
この状態にある人に
「亡くなった人の分まで、頑張って生きて」
と言うのは酷なことです。
言った本人は励ましたつもりなのでしょうが
相手を追い詰めてしまうだけです。
このことばは、被災された方には
絶対に言わないでください。
そして
できるだけ話を聞いてあげてください。
聞いてあげるだけで、いいんです。
なんとかしてあげようとは思わないでください。
却って、相手の負担になってしまうことがあります。
私も、微力ながら
被災された方たちの心のケアのために
何かお手伝いしたいと考えています。
Posted by なかにし ゆり at 15:46│Comments(0)
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