2011年07月05日
修復の神さま
こんにちは。
“おかあさん目線”の幸せ夫婦コーディネーター なかにし ゆり です
いつもお読みいただき、ありがとうございます(*´∀`*)
婚活ブームの影響でしょうか?
パワースポット巡りが流行しているのだそうです。
機会があれば行ってみたいのが、京都の貴船神社です。
ここは縁結びの神様として有名なのだそうで
平安時代の女流歌人和泉式部も
夫との仲がうまくいかなくなってしまったときに参拝し、
ほどなく修復したと言われています。
この貴船神社には、杉と楓の「連理の木」があるのだそうです。
連理の木というのは、私も見たことがないのですが
別々の木が重なってひとつになったものだそうで
夫婦和合の象徴とされています。
とてもロマンチックですよね。
“おかあさん目線”の幸せ夫婦コーディネーター なかにし ゆり です

いつもお読みいただき、ありがとうございます(*´∀`*)
婚活ブームの影響でしょうか?
パワースポット巡りが流行しているのだそうです。
機会があれば行ってみたいのが、京都の貴船神社です。
ここは縁結びの神様として有名なのだそうで
平安時代の女流歌人和泉式部も
夫との仲がうまくいかなくなってしまったときに参拝し、
ほどなく修復したと言われています。
この貴船神社には、杉と楓の「連理の木」があるのだそうです。
連理の木というのは、私も見たことがないのですが
別々の木が重なってひとつになったものだそうで
夫婦和合の象徴とされています。
とてもロマンチックですよね。
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でも夫婦の現実は、ロマンチックとは縁遠いものです。
連理の木のようにぴたりと寄り添って生きていくことは、本当に稀。
実際には、親密と不和を繰り返しながら生活していくんですよね。
そんな夫婦の揺れ動く様を描いた映画が「ストーリー オブ ラブ」。
この映画のオープニングが実に素晴らしいんです。
原題は「Story of us」
エリック・クラプトンの歌に合わせて、タイトルロゴの「u」と「s」が
くっついたり、離れたりするんです。
監督のロブ・ライナーによれば、これは長い結婚生活の
夫婦関係を映し出しているのだそうです。
夫婦はうまくいっているときもあれば、気持ちが離れることもある。
心憎い演出ですね。
この作品には、ドラマチックな展開はありません。
そこに描き出されるのは、誰もが共感できるリアリティ。
「所詮、映画は作り話」だなんて侮ってはいけませんよ?
脚本家や監督の実体験を持ち寄って書かれた話だそうで
思わず膝を打ちたくなるような「あるある感」が満載です。
この映画、とにかく名言の宝庫なんです。
以前このメルマガでご紹介した「クレイマー・クレイマー」が
離婚のバイブルなら、「ストーリー オブ ラブ」は修復の手引書です。
その監督であるロブ・ライナーは、さながら「修復の神さま」
といったところでしょうか。
少しご紹介しますね。
結婚して15年のベンとケイティー。
愛し合っていて二人ですが、今や離婚は時間の問題。
たまの口喧嘩が日常茶飯事となり、そのうちに口を開けば罵りあい
今ではただ、黙ってやり過ごすだけの仲になってしまいました。
もとは親友同士だった二人も、今となっては
「子供たちの両親」でしかなくなっています。
子供たちがサマーキャンプに参加している間に
夫婦は別居し、歩み寄ったり反発したりを繰り返します。
まさにオープニングの「u」と「s」です。
ケイティーは言います。
「自分の結婚生活が不幸だと思ったことはないわ。
愛は溢れたり、冷めたりするもの。
山あり、谷ありなんだと思ってた。
でもその山がいつの間にか低くなり、谷が長く続いてくると
ふと思うの。
これが本当のあたし?
一生谷間で暮らす運命なの?
それとも、この人と一緒だからこうなるの?
そして、こう思い始めるの。
あたしには、もっと違う自分自身の人生があるんじゃないかしら?
もっと幸せなのが・・・」
「別の人生があるのかも・・・」
ケイティーに限らず、夫とうまくいかなくなると
大抵の妻が抱く思いです。
この思いが胸の中でどんどん膨らみ
「あるのかも」が「あるに違いない」に変わることがあります。
そんなとき、妻は離婚を意識するのかもしれません。
それでもやはり思いとどまり、夫との生活を存続させる人もいます。
それが良いとか悪いとかを論じるつもりはありませんが
ベンが劇中で独自の解釈をしているので、書いておきますね。
ベンは自分の祖父母のことを、理想の夫婦だと思っていました。
苦労の絶えない人生を送りながらも、長年連れ添ってきたからです。
ところがケイティーとの仲がいよいよ険悪になったとき
ベンの祖父母に対するイメージがガラリと変わってしまうのです。
ベンは言います。
「二人を結びつけていたのは、恐怖だ。
これまで僕は、祖父母の結婚を美化しすぎていた。
あれは永遠の愛なんてものとは違う。
怖かったから、二人でいたのさ。
孤独や失敗や未知のものへの恐怖心からだ」
ベンにとっては究極のラブストーリーのはずだった、祖父母の人生。
今ではそれを、自立して生きるだけの勇気がなかったからだ
と捉えているのです。
結婚生活は、かわり映えのしない毎日の積み重ねです。
日常を繰り返すことで、理想とのギャップを突きつけられ
そして心はひどくすり減っていくのです。
単調な生活を維持するためには、どうしたって努力が必要です。
怠れば、気持ちがどんどん離れていくだけ。
夫婦で向き合い、お互いの冷めた心を見るのは、怖いことかもしれません。
だからこそ、ぶつかることを避けるようにして、長く連れ添う夫婦もいれば
ぶつかるというプロセスを回避して、離婚を選ぶ夫婦もいます。
ロブ・ライナーは語っています。
「もがき苦しんでこそ、結婚の喜びが得られる。
結婚生活は、戦ってでもして欲しい。
その価値があるんだから」
アップダウンがあるのが夫婦。
それでも一緒に暮らし続けることに意義がある
ということなのでしょう。
ところでベンとケイティーは、どうして心が離れてしまったのでしょう?
ケイティーが親友レイチェルに打ち明けています。
「彼が描く奔放な絵についていけないの」
何事もきちんとこなしたいケイティーにとって
ベンは余りにも自由な人だったんです。
そんなケイティーに、レイチェルは言います。
「でも、そこを好きになったんでしょう?」
そうなんです。
こういうこと、女性にはよくあるんです。
かつて夫の好きだったところが原因で
夫のことをどうしようもなく嫌いになってしまうんです。
たとえば、少年みたいなピュアなところに惹かれて結婚したのに
夫の子どもみたいなところがどうにも耐えられなくなってしまう妻。
離婚まで決意した妻の言い分は
「ガキっぽくて、ついていけない!」
何だか笑い話みたいですが、こういうケースは本当に多いんです。
このレイチェルが言うことは、いちいち的を射たもので
小気味良い名台詞が彼女の口から面白いように飛び出します。
「結婚なんて、ロマンスの抹殺装置よ」
レイチェルは、日々の些細な出来事が
「結婚」を「生活」に変えてしまうことを、そう表現します。
またレイチェルは、幸せな結婚のカギを
「男女の違いを受入れることよ」
と言い、体の構造の違いを例に、精神面にも男女差があると説くのです。
かなりキワドイ台詞ですので、詳細を書くのは控えますが
そこで語られる男女差は、ロブ・ライナー自身が語りたかったこと。
特典映像として、監督の解説がついていますので
そちらも併せてお楽しみください。
レイチェルのものではありませんが、名台詞をもうひとつ。
それは
「もう二度と、決して、妻を嫌いになるまで
怒りを溜め込んではならない」
というものです。
相手のことを嫌いになるまで我慢を重ねてしまうと
その感情はいずれ憎しみに変わります。
憎み合う二人には、余裕がなくなります。
夫婦の間に子供がいるなら、利害が衝突し合っていても
せめて親として機能するだけの余裕は残しておきたいものですね。
口をきくのも、顔を見るのも、同じ空気を吸うことさえも
苦痛な状態になってからでは
子供のことを話し合うのもままならなくなってしまいますから。
ラストでベンとケイティーは修復します。
「u」と「s」が「us」になる、感動の名場面です。
でも、それで「めでたし、めでたし」ではありません。
二人を待ち受けるのは、ロマンチックな未来ではないからです。
そこにあるのは、今までと同じ日常の積み重ね。
自由気ままなベンと、現実的にならざるを得ないケイティー。
問題は何一つ解決していません。
明日からもまた、くっついたり離れたりを繰り返し
それでもなお一緒に暮らす。
形は多少いびつですが、こんな連理の木も味わい深くて
素敵なのかもしれません。
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Posted by なかにし ゆり at 21:23│Comments(1)
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この記事へのコメント
こんにちは。はじめまして
でもアメブロには何回かペタさせていただいたことあったかもしれません。
今日は、私が感じていたところをアメブロの「夫の孤独」という記事に出会い、驚きとともに胸を打たれました。
とってもためになるブログですね…
ありがとうございます。
でもアメブロには何回かペタさせていただいたことあったかもしれません。
今日は、私が感じていたところをアメブロの「夫の孤独」という記事に出会い、驚きとともに胸を打たれました。
とってもためになるブログですね…
ありがとうございます。
Posted by ゆりりん at 2011年11月11日 18:47